小魔法国の魔女
あとがき


 元々は「身分を隠したお姫様」をテーマに、『ハリー・ポッター』のような各話読み切りの魔法ものを書きたくて執筆を始めました。
途中でストーリー制に転換したのは意図的なのでいいとしても、お姫様が魔法とは名ばかりの肉体派になってしまったのは予定外(^_^;A

2人の王女と神々の庭
 ラグナラ神学校は、12歳以上で過去に在学暦がなければ受験可能です。
編入も可能ですが、通常は13歳以上でも1学年から始めます。リックが14歳でレナと同学年なのはこのためです。

合服
(合服)
夏服
(夏服)
冬服
(冬服)
合服
(合服)

 衣替えは定められておらず、どの時期に何を着るかは各人の自由。

封印の洞
 魔法は全部で5種類あり、運動魔法は念動力、熱魔法は熱と冷気(炎と氷)、電気魔法は電気、光魔法は光と闇と幻の生成、時空魔法は空間超越(ワープ)と時間の操作をそれぞれ行えます。
魔力にはそれぞれ『色』があり、それぞれ運動は白、熱は赤、電気は水色、光は黄色、時空は黒です。
色は視覚と聴覚(耳鳴り)の中間のような感覚で『見え』、間に遮蔽物を挟むと見えなくなります。

 学生寮は1部屋に複数人が同居(1部屋に5人まで)で、人数の少ない魔法科は男女とも1部屋ずつ。女子寮魔法科1年組は、フィー、ノーラ、キャロルと他2人の計5人が共同生活しています。
基本的にお金のない人用なので、アルバイトできる15歳以上になると、入居者の割合は減少します。

神々の記録
 カナンでは、かつてのロアナ帝国が編纂した12神が信奉されています。
初期神話では主神は1人だけだったのですが、3神、6神と経て、最終的に12神になります。

 6神以降は主神が初代皇帝ゼクスに置き換えられているので、ロアナ帝国に良い感情を抱いていない他の多くの国々では認められておらず、今でも主柱三神が信奉されています。

収穫祭の夕べ
 神学校は狭き門の王立学校のため、通常は良家の子らしか入ることはできません。
ただし募集人数に及ばない魔法科だけは例外で、そのため他科とは温度差のようなものがあります。

魔界
 カナンは周囲を山脈に囲まれ、3つの山道でのみ他国と行き来できます。
北西の街道は傭兵国家ライス、北東の街道はザブランとランクルトの国境、南の街道は臨海都市群フィオニアへとそれぞれ抜けます。

2つの剣
 城、学校、別荘(地下書庫)の各種位置関係は以下の通り。

           農村部↑
          ::
裏┏━寮    ┤ ┃┣━┓
山┃学┗━━商店┷━┛┛城┃
 ┃校┏━━街━━━┓┓ ┃
 ┗━┛ ┌┤ 邸 ┃┣━┛
     ::   ::   邸…シルバーヘルム邸。
←別荘

危急存亡の秋
 レナは魔法で自身の運動性能を高めていますが、これは見えない大きな手で自分の体を縦横無尽に動かしているようなもので、決して肉体そのものが強化されているわけではありません。
分かりやすく言うと、スピードだけ強化されて、攻撃力や防御力はそのままの状態。なのでこの勢いを利用してパンチなんかしたら拳が砕けてしまいます。

 魔法陣は魔法の術式が紋様として刻み込まれている円図で、通常人間では使えないような高度な魔法を使用するのに用いたり、魔法の効果を広範囲に渡って使用するのに用います。
紋様は魔法によって変えねばならず、その知識はこの時代では失われており、新たに作ることはできません。

それぞれの明日へ
 フォルテスの魔剣、ゼファーの魔石、グリゲルの魔本を作ったオグル族について。
彼らはロアナ帝国ができる前くらいに最も隆盛を極めた遊牧民族で、その高い技術力を各国に売って生計を立てていた一族です。
彼らの血族には魔力持ちが多く、魔法の研究にかけては他の追随を許しませんでした。

 前述の3つは「三種の神器」と呼ばれていますがこれは後世によるもので、これに近しい魔法具は多々製作、使用されていました。
ただし当時はそれに匹敵し得る魔導師も数多く存在し、今ほど重要視、および危険視はされていませんでした。


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