小魔法国の魔女
あとがき


 前作であまりにも主人公の影が薄かったので、その救済を目的として書きました。
なのでレナだけ舞台を変え、そちらをメインにしています。

小魔法国の魔女
 寄宿学院は、一定以上の家柄と、高額の「入学金」を支払えば基本的に誰でも入学/編入できます。
進級や卒業は神学校ほど厳しくはないですが、それでも卒業すれば、一人前の貴族として周囲から認められるようになります。
通いはなく全寮制で、制服はなく各人私服。その他のシステムについては作中で述べた通りです。

魔女狩りの火
 聖剣は半径2m以内のあらゆる力を吸収できます。
極端なところでは太陽光や周囲の熱も吸収できますが、これらは通常吸いません。
そんなことをすれば聖剣の周りだけが暗くなったり、温度が低くなったりしてしまいます。
とはいえ活動を維持するのにも常に力は消費しているので、その分は所有者から奪っています。

落ち葉の舞う頃に
 これまで国政は王が、外交はサディナが主に担当し、ザイス王子は次期王として父の補佐をしながら勉強、アリシアはサディナの後方支援としてそれぞれ役割が決まっていました。
その中で唯一役割がなかったのがレナで、それが頼もしく成長したとあって、家臣らの支持が高まります。

偽りの君
 フオンというのはロアナ帝国由来の国々共通の通貨で、およそ日本円の10倍の価値に相当します。
なので4万フオンは40万円、300フオンは3千円、5フオンは50円くらいだと思ってください。

 寄宿学院はカナンとの国境寄りにあり、比較的簡単に行き来できます。
馬車で5時間、徒歩で休憩しながら3日とはおよそ100kmほどで、日本なら隣か向こう隣の県に行くくらいの感覚となります。

新しい出会い
 刺客を聖剣で蹴散らしてから城に向かえば良かったんじゃないかとか、時空魔法じゃなくて電気魔法で治療すれば良かったんじゃないかとか。


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