小魔法国の魔女
あとがき
第2部では改めて主人公を主体にしましたけど、ここまであまりフィー様の暗黒面を描いてきていなかったので、今度はその辺りを書いてみようかと。
幸い?前作ではまだクーヘンバウムとの問題にも終止符を打ち切れていませんでしたし、ついでにその辺りもまとめてみました。
ただそれだけだとどうしても内容が希薄になるので、「吸血鬼」の事件を入れてボリュームを加味しています。
『
見えない糸』
各国のカナンとの関係は作中で述べた通り。
ザブランとは第2部以降交流がありますが、元々は見下していた上に、大神殿と同じ理由で、12神を奉るカナンを受け入れない方針でした。ランクルトも同様。
異文化が交じり合うフィオニアだけは唯一良好な関係を築いていましたが、それでもカナンとの関係を維持するより、クーヘンバウムに尻尾を振った方が有利と判断しています。
大神殿 ↑ |
エスキア ↑ |
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→クーヘンバウム |
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『
薔薇の少女』
今後の作戦のために、フィーはかつて自分が育った孤児院へと里帰りをします。
「薔薇園が好きだった」と言われていますが実際はそうではなく、単にそこには他の誰も来なかったため、独りになるには都合が良かったからという事情があります。
第1部でホフマンの死に嘔吐感を覚えたのは、人の死に慣れていなかったからではなく、忘れかけていた幼い日のトラウマが蘇ったから。
『
闇の中の駆引』
『
傾国の道化師』
「宮廷魔導師すら凌ぐ大物」とフィーは言っていますが、タルトが作られた当時では、タルトを凌ぐ術者はそれなりに存在していました。
そもそも自分の体を動かすことすらできずに機能停止してしまう(※)者も多く存在し、ヴィトの器は決して畏怖の存在ではなく、ただ動くだけの人形という認識でした。
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※ |
筋肉ではなく運動魔法で動かすため。
生前から使えた者は別として、魔法すら使えなかった者はほぼ確実に機能停止します。
タルトらの一部例外を除いて一般のジェムは3日も稼動するのが精一杯で、それが空になると自我の維持ができずに、その後エネルギーを補充しても復活はできません。 |
『
神々の黄昏』
『
その向けられた銃口の先に』
『
勝利の女神』
圧倒的な戦力差に見えますが、それでもクーヘンバウム側が対策していなければ、魔法のあるカナンの方がやはり有利です。
逆に言えば、対策をされてしまえばカナンには対抗手段はありません。
この辺りのパワーバランスを調整するのに苦慮しました。
熱、電気が通用しないのは鎧に工夫をしてあります。
銃に水気が通用しないのは、防水対策によるものです。
『
訪れた平和に』
アリシアが女王の座についていますが、そもそも彼女は後方支援タイプで、自らが決定するのには向いていません。
ザイスもザイスであまり優秀とは言えない方なので、内政はザイスが主で、アリシアがそれを支援するという形になります。
外交関係は、それまでと同様サディナの担当。ただし以後アリシアは同行しません。